スポンサーリンク
目次
抜毛症によって引き起こされる健康被害
このページでは、抜毛症によって引き起こされる身体的な健康被害についてご説明いたします。同じく、抜毛症によって引き起こされるメンタル面での健康被害についての記事はこちらから(準備中)合わせてご覧ください。
頭皮の炎症
頭皮は身体の中で最も毛穴が多く、傷付きやすい皮膚とされています。抜毛症の症状で髪の毛を抜く際、頭皮にはかなりの負荷がかかっています。
衝動抑制の外れている興奮状態では「痛み」の感覚も麻痺している可能性があり、出血や炎症を伴い慢性的なかさぶたで覆われる状態になることも珍しくありません。これらのかさぶたが気になって髪の毛を触ってしまたり、痒みを和らげるためにさらに髪の毛を抜いてしまったりと、負の連鎖が続きます。
抜毛症の根本的な改善とは別に、頭皮(別の患部も然り)皮膚科での診察と薬による治療が必要になる場合もあります。精神皮膚疾患には、精神科医・皮膚科医の連携が必要とされており、治療には抗不安薬・抗うつ薬・背ろと人物質の投与や抗精神薬などが処方されています。
毛根の炎症
通常、女性の髪の毛の毛周期は4年~6年前後とされています。正常のサイクルであれば、休止期(皮膚の下で毛状に生成されるのを待っている状態)・成長期・退行期を経て髪の毛は生え変わります。
これに対して、健康的な髪の毛を無理に引き抜くことにより毛根が炎症を起こし、この周期に乱れが生じると正常なサイクルで髪の毛が生えなくなってしまいます。また、生える前に髪の毛が埋没してしまったり、縮れ毛の原因になる場合もあります。
食毛症について
食毛症についてはこちらの記事(準備中)をご覧ください。
抜毛症で抜いてしまった髪の毛(全体・またはその一部)を食べてしまうこの症状は、健康状態を著しく害する合併症を引き起こす恐れがあります。
毛髪胃石
毛髪胃石(もうはついせき)は字で表している通り、毛髪が胃で石になってしまう抜毛症の合併症です。
国内の症例として、8歳の女の子が腹痛と嘔吐で緊急外来を受診しました。腹部レントゲンで胃の中にまだら状の影が認められ、この女の子が抜毛症だったことから毛髪胃石症が疑われ確定診断に至りました。
レントゲン写真に写る影の大きさから内視鏡などでの摘出は困難とされ開腹手術で全摘出されました。
最近では、思春期前後の女性を中心に毛髪胃石症の発初報告が増加しており、腹痛・むかつき・嘔吐・便秘などの症状がみられた際は、早めの診断が推奨されています。
私だけ?抜毛症による健康被害
指に髪の毛の抜きタコ
聞き手の親指と人差し指に髪の毛を引っ張る際に圧迫された時のタコが出来てしまいました…。現在は比較的安定期なので気にならない程度ですが、ひどい時は皮膚が硬化したり剥がれてしまうこともあります。
聞き手の人差し指の爪が割れる
これも髪の毛を引っ張って爪に負荷がかかってしまったことが原因なのか聞き手の人差し指の爪の先がいつも割れてしまっています。ギリギリで深爪をすることで解消されますが、洋服やストッキングに引っかけてしまったことが何度もあります。
白髪が増える
これは健康被害になるのか?ちょっと話が反れますが、白髪を見つけるとどうしても抜いてしまいたい衝動に駆られます。これを繰り返したからなのか局所的に白髪が増えてしまいました…。(ただの加齢や毛根のダメージの可能性もありますね。
食毛症の際に歯が削れる
実は、私は食毛症の症状があるのですが、毛根をかじる時にいつも同じ歯で噛んでしまうので、下の歯の一本が特に削れてしまっています。
抜毛症がもたらす被害
改めて、抜毛症が私たちにもたらす健康被害は非常に過酷なものだと感じました。
患部の炎症はもちろんですが、症状が進行し食毛症になってしまった場合、命にも関わる重大な疾患をもたらします。実は私も20代前半の頃、原因不明の吐き気と胃のむかつきが2カ月以上続き病院で診察を受けたことがあります。
普段は病気知らずで入院経験もなかったので、自分が何に侵されているのか分からずとても不安だった記憶が鮮明に残っています。
内科での診断では原因が分からず、妊娠を疑われたのか腹部エコーを受けました。病名が判明しないままストレスの可能性が高いということで胃酸を抑える薬を処方され、いつの間にか症状は改善していました。
当時既に抜毛症の自覚がありましたが、「食毛症」の存在を知らなかった為、今思うともしかしたら「毛髪胃石」予備軍だったのかな?と怖くなることがあります。
抜毛症を克服する情報も大事ですが、こういった知識を正確に知っておくことで未然に防げる症状もあることが分かりました。
スポンサーリンク